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中国:2007年の冷蔵庫販売量、三割増加

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 2007年、中国の冷蔵庫業界は高速増加態勢を維持し、通年の冷蔵庫販売量は4319万2000台に及ぶ、前年同期比29.14%を増加したという。
 そのうち、国内市場の販売量は2682万7000台、同期比35.63%の増加となった。
 国内市場では、すでに2年連続で30%以上の増え幅が維持できた模様。
 輸出市場での昨年通年の輸出量は前年同期より19.57%を増加、1台あたりの平均価格は113.48ドル(約810.66元)に及び、2006年の99.7ドル(約712.22元)から13.8%増加したとのこと。 

一、回復する国内市場

 2007年の生産・販売データによれば、中国国内市場での冷蔵庫販売量は2682万7000台に及び、前年同期比35.6%増加した。
 また、2006年の国内販売量は1977万9000台と、2005年より36.86%増加した。
 製品の品質向上と消費レベルの向上により、中国国内の冷蔵庫業界は、2005年の市場の冷え込みを乗り越え、回復に向かっている。
 中国広東美的電器股フェン有限公司(略称:美的電器、メディア)は、冷蔵庫市場の回復を見込み、2006年より冷蔵庫市場に進出した。
 2007年、同社の冷蔵庫売上高は24億4000万元、利益率は24.7%に及んだとのこと。
 
 また、2月18日、ミデアは東芝キヤリア株式会社(東芝キヤリア)と、メディア本社のある広東省順徳市で合意し、安徽美芝制冷設備有限公司(安徽美芝)の合資会社設立を発表した。
 この合資会社の登録資本は3億2500万元(約49億1455万円)、そのうち美的電器は3億875万元(約46億6882万円)の資金を投資し、95%の株式を保有、東芝キヤリアは1625万元(約2億4572万円)の資金を投入し、5%をの株式を保有する。
 この会社は主に、冷蔵庫コンプレッサーと電子機器投資・開発・製造・販売・サービスなどの業務を展開するという。
 メディアの責任者によると、冷蔵庫産業の高速成長により、中国の冷蔵庫コンプレッサー製造業も回復しており、利益獲得が期待されている。
 中信証券研究員の胡雅麗氏によれば、現在、中国都市部には、大規模な冷蔵庫買い換え需要が見込まれ、この二年で都市部住民の可処分所得の上昇が消費を刺激したことも冷蔵庫消費を促進したという。 また、「家電下郷」※プロジェクトが全国で展開される見込みもあり、農村部市場での冷蔵庫普及にも、よいチャンスが与えられた。同プロジェクトが冷蔵庫需要増加への刺激は、2008年以後の業界増加態勢を変える見込みがあるとコメントされた。

二、 輸出市場は安定化へ向かう

 2007年、中国の冷蔵庫業界は、原材料の大幅値上げ、人民元切り上げなどの不利な影響を乗り越え、輸出市場の安定増加を維持した。
 データでは、2007年通年輸出量は1634万1000台に及び、前年同期比19.57%増加した。
 また、1台あたりの輸出平均価格の113.48ドル(約810.66元)にのぼり、2006年の99.7ドル(約712.22元)より13.8%増加した。
 輸出相手国の面では、アメリカ、イギリス、日本が依然として中国冷蔵庫輸出市場の上位三位となり、昨年通年の、それぞれへの輸出量はアメリカ384万台、輸出市場シェアの19.4%、イギリス215万台同じく10.9%、日本165万台、同じく8.4%とのこと。

 企業別に見れば、ハイアールが主導的地位を占め、通年の販売量は836万台に及び、前年同期比25.7%を増加、19.4%の市場シェアを占める。
 次いで科龍電器となり、365万台の販売量を達成し、前年同期比58%増加、市場シェアは8.5%とのこと。
 第三位は美菱電器、通年販売量は319万台、7.4%の市場シェアを占めるとのこと。

 ※「家電下郷」プロジェクトとは・・・農村戸籍の人が家電製品を買う際に、1台あたり政府から家電販売価格の13%の補助金を支給される(1世帯あたりの上限は2台)。また、プロジェクト合作企業の農村における製品販売も、価格上限が定められているとのこと。
 同プロジェクトは現在、すでに山東、河南、四川の三省で展開されている。

(China Press 編集部:AY)

(02/21 16:46)



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