2012年7月11日、近日、中国国務院の温家宝総理が相次いで経済座談会を開催している。
温家宝総理は7月6日から8日にかけて江蘇省を訪問、常州市、鎮江市、南京市を視察した。
7日、温家宝総理は南京市企業を訪問したのち、南京企業を対象とした座談会を開催した。
座談会の席上、温家宝首相は、中国経済の下向き圧力が強くなり、一部企業では輸出額が減少していることを指摘した。そして問題解決のため最も重要なことは、企業が各自のイノベーション能力を引き上げていくことであると提言した。
また、輸出先の多元化を進めていく必要があるとも指摘している。
世界経済の悪化に伴って、貿易保護主義が台頭してきているため、欧米などの伝統的な市場の他に、ASEANや中央アジア、南アジア、東欧、中東、アフリカ、ラテンアメリカなど、新たな市場を開発して行く必要がある。
8日には江蘇省、遼寧省、セッ江省、安徽省、広東省5省の代表を集め、2012年上半期経済状況の研究討論会を開催した。
温家宝首相は、中国経済について、全体的には穏やかな上昇傾向にあると説明。
ただし、世界経済が悪化する中で、中国の成長を維持するため必要な措置として、「内需、特に消費需要の拡大が、中国経済の長期にわたる安定成長の立脚点になる。」との立場を示した。
また不動産市場については、現在不動産市場コントロールの重要な時期にあり、市場コントロールの任務はまだ大きな困難を抱えていると説明している。
温家宝総理は9日と10日にも北京で経済座談会を開催している。
座談会には、官員、経済学者、金融機関・企業の代表者などが出席し、意見を交換した。
温家宝総理は、中国について、「発展中の大国として、一定の経済速度を維持する必要がある。」と説明した。
現在国内外の経済状況は複雑であり、安定した成長にはまず正確な状況判断が必要であるとも指摘している。
(China Press 2012:IT)
(07/11 16:30)
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http://www.chinapress.jp/12/opinion/31550/温家宝総理が相次いで経済座談会を開催
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