2012年8月1日、中国国家外国為替管理局が、2012年第2四半期の国際収支状況について発表した。
国際経常収支:597億ドルの黒字
報告によると、中国2012年第2四半期の国際経常収支は597億ドル(約4兆6626億円)の黒字となった。
内訳は貨物貿易収支が913億ドル(約7兆1305億円)の黒字。経常移転収支が10億ドル(約781億円)の黒字、所得収支が139億ドルの赤字(約1兆856億円)、サービス収支が187億ドル(約1兆4605億円)の赤字となっている。
これにより中国2012年上半期の経常収支は累計で832億ドル(約6兆4979億円)の黒字となった。
上半期国際金融収支:203億ドルの赤字
2012年第2四半期の国際金融収支は714億ドル(約5兆5763億円)の赤字となった。
ただし上半期の国際金融収支は203億ドル(約1兆5854億円)の赤字に留まっている。
また中国の外貨準備額は、2012年第2四半期には112億ドル(約8747億円)縮小した。
ただ上半期累計では629億ドル(約4兆9125億円)の増加となっている。
国家外国為替管理局は2012年上半期の中国国際経常収支について、全体的院は状況が改善し、バランスが取れた状況に向かっているとの見解を示している。
下半期の動向については、中国及び世界経済に不安定要素が多いことを指摘しながらも、中国国際収支に対する積極的な要素も多く、予想外の事態が発生しない限り、さらにバランスが取れた状態に移行していくとの予測を示した。
また、2012年上半期に、国際金融収支が大規模な赤字となったことに対し、外資が中国から撤退し初めているのではないかとの質問が、中国メディアから出された。
これに対し国家外国為替管理局は、確かにある程度の流出が見られるが、大規模なものではないと回答している。
(China Press 2012:IT)
(08/01 17:52)
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http://www.chinapress.jp/02_4/finance/31908/中国:2012年第2四半期国際収支状況について発表
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